新型コロナウィルス禍中のニュージーランドの状況
新型コロナウィルス”Covid-19"の感染拡大に伴い、留学をご計画していた方の中には、ご留学先やご日程を再検討、またキャンセルしなくてはならない方も多くいらっしゃることと思います。
2022年6月現在ニュージーランドの国境は、政府が定めた5段階のステップに応じ、徐々に再開しております。
学生ビザ申請受付再開は7月31日からです。現在もまだ具体的な留学日程が確定できない状況が続いていると思いますが、ご日程の変更、延期などは柔軟に対応させていただいておりますので、お気軽にニュージーランド留学Clubまでご相談ください。
ニュージーランド国内の状況(現地校含む)
2021年11月22日の政府発表により、1回目のワクチン接種率が90%を超えたことから、12月2日深夜以降は従来の警戒レベルシステムに代わる新しい『信号機システム』が導入されています。
この『信号機システム』とは、各地域の状況をグリーン・オレンジ・レッドの3段階に分けて感染予防対策と行動の規制を決めるものです。
NZ国内の各地域のシステムカラーについては、Traffic Lights Mapで確認ができます。
2022年1月23日(日)以降、4月13日(水)までNZ全土は信号システムのレッドでしたが、オミクロンのピークアウトを過ぎたことより、4月13日23:59よりオレンジに戻ります。
信号機システムオレンジでは、これまで屋内の集会人数は制限されていましたが無制限になり、屋外活動でのマスク着用は義務ではなくなります。なお、まだ、公共交通機関の利用時や公共施設内やスーパーなど屋内でのマスク着用は求められます。学校内でのマスク着用は義務ではなくなりますが、学校別に着用の規則がある場合があります。またスクールバスでの着用は必須です。
また、4月5日より、国内のワクチンパスの制度は廃止されました。
なお、4月5日以降も各事業所の判断でワクチンパスシステムを継続することは可能です。
感染者及び家庭内接触者の隔離期間は7日間、家庭外接触者は症状がない限り隔離は不要になり、症状の経過観察を7日間行うこととなります。家庭内接触者は隔離3日目及び7日目に検査の受験を受け、陽性者は陰性結果は必要なく7日隔離期間を経過すれば隔離を終了できます。PCR検査はより必要とされる人のみに利用され、抗原検査(RAT)をより広く活用されます。家庭内接触者で無症状及びワクチン接種を完了した必須労働従事者は、例外的にRAT検査で陰性の結果の場合は職場復帰ができます。
学校の状況 (教育)
2021年8月にオークランドで感染者が出て以降は、各地域の感染者状況により、順に9月9日(木)より再開されています。
NCEAの年度末試験があるため、感染者が出ていたオークランド及びワイカト地方も、11年生から13年生までの高学年の高校生のみ10月26日から学校が再開しました。この地域の学校に勤務するスタッフ及び教員は、現場勤務開始前に陰性証明が必須です。なお、11月17日より9年生、10年生はフルタイム、8年生以下はパートタイムの授業が再開されました。(高校に通学する生徒はマスクの着用が必須です。)
2022年1月以降は、信号機システムの基準に従って教育施設が開校されます。信号システムのレッドにおいて、Year4以上の生徒はマスク着用が義務となり、Year4年生以上を指導する教職員もマスク着用が義務となります。
なお、各学校が保健省の規定に従い安全に開校していますが、オミクロン蔓延に伴う教員及びスタッフの欠員また欠席生徒数の増大により、一部、リモート(自宅)学習を取り入れて行われて開校しています。学年ごと、曜日ごと、週ごと、など各学校により異なります。
ワクチン
ニュージーランド国内のワクチン接種は2021年2月に開始しました。入国管理および隔離施設の従業員が最優先で接種が始まり、続いてコロナに感染した場合症状が悪化する恐れのある既往症を持つ方の接種が5月から可能になりました。それ以外の一般の方については、まず60歳以上の方の接種が7月28日に始まり、9月に入った時点で全対象者向けの接種が開始されました。
現在ニュージーランドに滞在中の方は、留学生含め、ビザのステイタスに関わらず無料で接種を受けられます。
さらに、2021年8月19日に発表された新しい条件のもとでは、従来は16歳以上とされていたワクチン接種可能な年齢が12歳以上に変更になりましたが、更に、12月21日には、1月17日以降5歳以上の子供も接種できるようになる発表されました。
1回目と2回目の接種間隔は3週間(以上)が基本となっていますが、5歳〜11歳の子供は8週間以上であることが基本となっております。
また、2022年4月7日以降より、ブースター接種は18歳以上となっていましたが、16歳以上に変更になり、2回目接種からブースター接種までの間隔を18歳以上は3か月、16歳〜17歳は6ヶ月となりました。
2021年11月26日以降は、これまでニュージーランド国内で使用されていたPfizer製ワクチンに加え、AstraZeneca製ワクチンの接種も可能となりました。18歳以上で、Pfizer製以外を接種したい場合は予約時にAstraZeneca製を選択できます。
また、2021年11月1日より、ニュージーランドに入国する外国人(永住権保持者含む)は、ワクチン接種を完了していることが必須となります。
ニュージーランド国内の移動についても、ニュージーランド航空は12月15日以降の国内線搭乗者(12歳以上)に対して、ワクチン接種証明または旅行開始前の72時間以内に受けた陰性証明の提示を求めます。北島・南島間を結ぶフェリー路線の乗船時についてもワクチン接種証明書または陰性証明が必要となっています。
12月15日から2022年1月17日まではオークランドと他地域の間を自由に行き来できるようになり、オークランドから離れる際にはワクチン接種証明または陰性証明が必要でしたが、1月17日以降はこれらの証明なしでのオークランド在住者の移動が可能となりました。
2022年6月16日現在、国内の12歳以上のワクチン2回目接種完了者の接種率は95%、1回目接種完了者は96%、ブースター接種率は73%です。
国境・日本からの入国規制状況
2020年3月27日以降、国境閉鎖中です。ニュージーランド市民権、永住権保持者、またそのパートナーや法的後見人(legal guardian)、扶養子女(dependent children)以外の入国は認められておりません。
しかしニュージーランドの近隣であるクック諸島との間にはトラベルバブルを拡大し、2021年11月現在はクック諸島からニュージーランドへ渡航する場合は管理隔離が不要となっています。クック諸島にニュージーランドから管理隔離なしで入国できるようになるのはまだ未定です。
2022年1月7日以降は、日本を含むほとんどの国からの入国者には、出国前48時間以内にPCR検査の受診が必須、”陰性”の結果の提出が求められていましたが、6月20日午後11時59分以降の入国者に関しては出発前検査の陰性証明は不要となります。
2022年2月3日、国境再開に向け新たな5ステップの計画が発表されました。
2月24日、Education New Zealandより、ステップ3の5000名の各教育機関のカテゴリーによる内訳は、大学1450名、ポリテク(国立専門機関)700名、中学高校1000名、語学学校1000名、私立高等教育機関(専門学校)850名と発表されました。3月中旬までに各学校に割当られる学生数が決定するようですが、対象となる学生は学校機関が選出し、その後最終的に教育省が認可した学生が対象となります。その後、特別枠として学生ビザの申請、入国できるのは7月中旬以降です。
2月28日、3月2日23:59以降、ワクチン接種済み及び入国時陰性の入国者の入国後の自己隔離が撤廃、以下のステップ2の開始を3月4日に前倒しされることが発表されました。ワーキングホリデービザの申請受付に関しては、移民局が段階的に発表の予定。ステップ3以降については、数週間以内に見直しされる予定です。
3月12日、3月14日に日本からのワーキングホリデービザ申請受付再開されることが発表されました。
3月16日、ステップ4の7月の予定だったオーストラリアからの入国は4月12日から、日本を含むビザ免除国からの入国を5月2日からに前倒しされることが発表されました。
5月11日、7月から国境が完全に再開されることが発表されました。7月31日から学生ビザの申請も再開されます。
なお、ニュージーランド入国に関して、出発前の陰性証明(6月20日まで)、ワクチン接種証明(17歳以上)、渡航記録の提出、入国時PCR検査、と最終的な陰性証明が必要となります。なお、入国後、空港で到着日/1日目用、5日目/6日目用及びバックアップ用の合計3つの迅速抗原検査(RAT)が提供されます。陽性の結果の場合は、渡航者は地域の検査施設でPCR検査を受ける必要があります。
移民局(ビザ申請)状況
NZ国内滞在者のビザ申請は通常どおり受付しています。
ワーキングホリデービザは3月14日以降再開、海外からの学生ビザの申請受付も7月31日以降再開されます。
日本からの渡航(飛行機)
2022年3月31日より、出発前に旅行申告書の申請が必要になりました。ワクチン証明、及び、出発前検査結果のアップロードも必要です。承認されると、旅行許可のメールが届きます。(QRコードのパスをスマートフォンに保存、またはプリントアウトする必要があります。)
◉ 旅行申告書 申請ページ
https://www.travellerdeclaration.govt.nz/
ニュージーランド航空:2022年7月3日まで週1便で運航中 (成田ーオークランド間)、2022年7月以降ニュージーランド政府による入国制限緩和措置に伴い、徐々に運航便数を増やしていく予定。
※2022年5月1日より、ニュージーランド航空の国際線の搭乗者もワクチン接種は必須ではなくなりました。
シンガポール航空:東京・大阪・福岡・名古屋ーオークランド・クライストチャーチ
オンライン授業
2021年8月18日のレベル変更時より、ニュージーランド国内の学校がオンライン学習に切り替えられていましたが、11月の時点では通学が再開、2022年度も通学が可能となっております。観光ビザでの入国が再開されていますが、引き続き、海外からオンラインで受講できるすることができるオンラインコースを開講している学校もいくつがございます。オンラインコースのご案内をご参照ください。なお、コースの日程及び時間帯など開講状況が余儀なく変更される場合がございますので、ご興味のある方は一度ご相談ください。
関連参考ウェブサイト
Unite against Covid-19 (英語/日本語)
在ニュージーランド日本国大使館 (日本語)
ニュージーランド保健省 Covid-19 (英語)
ニュージーランド教育省(英語)