こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。10月に入りました。
学生のみなさんはスクールホリデー真っ最中!
今月のニュージーランドは、3年に一度の選挙があります。本来は先月の予定でしたが、コロナ禍の影響で10月に延期になってしまいました。この延期措置は、国内最大の都市であるオークランドのコロナ警戒レベルが8月に一時的に3に上がったりしたため、投票にも選挙運動にも差し障りがあるということで取られた措置でした。オークランドの警戒レベルも今週木曜から1に下がりますから、もうその点は問題なしです。
ニュージーランドの選挙権と日本の選挙権の大きなちがいは、外国人でもこの国に住んでいて居留許可(永住権)を持っている人には投票権がある、というところです。ニュージーランドで、私たちのような外国人が”市民権”を得るには、自国の国籍を手放してパスポートもニュージーランドのパスポートを取るわけですが、ニュージーランドに居留している日本人の多くは、国籍は日本のままで保持した上で、居留許可を得て暮らしています。さすがに、日本国籍を手放す人はそうそういないのです。そして、日本で生まれ育った自分の感覚だと、”市民権”がないのに国政選挙の投票権がある…というニュージーランドのシステムを知った時はびっくりしました。それでも、国政選挙の参政権まで与えてもらえるのなら、ますます市民権まで取ることを考えなくても、この国で生きていくことに支障がないな〜、と思ってしまいます。
ところが、永住ビザを持っている人なら自動的に選挙事務局から投票パッケージが送られてくるわけではありません。そもそも住民登録のシステムがないニュージーランドでは、それぞれが自分から選挙人登録をしなければならないのです。
その手続きは、最近はもちろんオンラインでできますが、かつては最寄りの郵便局で行うのが主流でした。そして、この選挙人登録が必要なのは、私たちのように外国人としてこの国に住み始めた人ばかりでなく、投票できる年齢に初めて達した人も同じ手続きをしないといけません。つまり「俺は投票に行かないし投票権なんかどうでもいいや」と言って登録をしない人には、国民であっても何歳であっても選挙権はない、ということになるんですね。
何年かこの国に住んでいて、投票にも何回か行きました。そうして思うことは、ニュージーランドは、けっこう自分の小さな一票が、のちの政治にちゃんと響く感じがする国だ…ということに尽きます。選挙とはどこの国でもそういうものだと思いたいですが、ニュージーランドだとそれを特に強く感じます。
特に今回はついつい、コロナ禍を受けての今後の国の対応が気になって、早く国境を開けてほしいな、それは誰がやってくれるんだ?と考えてしまいますが、それはまだ誰にもなんとも言えないことなので答えが出ません!厄介なことに「あの時この選挙でこうなってよかったな…」と実感できるのは、もっと後になってからなのですよね。それでも、今回も真剣に考えようと思います!
投票方法を説明するパンフレットは裏返すとマオリ語表記…ウェブサイトには、多国籍語の説明(12言語)もついています。永住権取得の時には、英語の試験がすごく厳しいんですが…住み始めると外国人にも優しい国?と思う部分も多いです。
この国のいろいろな一面を知って、ますます興味を持ちましょう。ニュージーランド 留学Clubでは皆さんのお問い合わせをお待ちしております。