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”世界一急な坂道”といえば、ニュージーランドのダニーデンにあるボールドウィン・ストリート(Baldwin Street)の称号だったのに、去年の7月、ギネスブックがほかの坂を世界一に認定したということで、この国ではけっこう大きなニュースになった。新王者はウエールズのフォールド・ペン・スレフ(Ffordd Pen Llech)という、いまいちスラスラ読むことさえできない地名の坂だった…。
でも、それがよっぽど悔しかったんだろう。ダニーデン在住の測量技師さんが『測り方の基準が違った』とずっと異議を唱えていたんだって。ついにははるばるウエールズに渡ってまでして、その新世界一の坂とやらを自分の目で確かめに行ったらしい。もちろんその時には、専門家の立ち会いのもと自ら測量を施し…そしてなんとこのたび、見事にダニーデンの世界一の座を奪還したのだそうだ。かの有名な、ボールドウィン・ストリート。その急勾配、34.8パーセント。次のギネスブックには、これが公式の記録として記載される。

先週4月9日のニュースでその測量技師さんがインタビューを受けていて、それはもうスッキリした表情だったのがすごく印象的だった。まさに勝者の笑顔!
そして、その世界一急な坂の映像もしっかり映し出されていた。

テレビのインタビュアーが「おめでとうございます!今日はさっそくお祝いにボールドウィン・ストリートを登りに行くんですか?」と聞いていたけれど、測量技師さんは答えていたよ。「いや〜…それは今やるとルール違反なんで、やめておきます〜」
ダニーデンには住んでいるのに、近所の坂というわけではないから、今は歩きに行けないんだね…残念!早く『食料品の買い物と通院、近所の散歩以外の遠出は避ける』ルールが解かれるといいね。

この先、ダニーデンに行く機会があったら、この坂道にもぜひ行ってみてほしい。だれが何と言っても世界一の急坂…本当に急だよ!上まで登ってまた降りる競争のイベントでの最速記録は、1分56秒だとか…いや無理でしょう。

ニュージーランドと一口に言っても、いろいろな土地があります。英語力を試すために旅行に出るのもよし、好きな街を見つけて、そこで勉強するのもよし?
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