こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。11月に入りました。ニュージーランドは夏の入り口です。

ニュージーランドでは、11月5日が”花火の日”です。正しくは”ガイ・フォークスの日”には花火を打ち上げる習慣がある…というべきですね。これはもともとイギリスの習慣だったものがニュージーランドでも行われているのですが、国民は11月に入ると『花火を買わなきゃ』とソワソワします。ええ〜夏なら花火なんていつでもできるでしょ?と思うのはとても日本的な発想。この国では、一年のうちガイ・フォークスの日の前後1週間ほどしか、家庭用の花火を売ってはいけないことになっているのです。

花火は、日本ではとても身近なので、多くの人が小さい時から遊び方や火の始末などをきっちり教え込まれると思います。火のついた花火を人に向けない、とか、必ず水を入れたバケツを近くに置くとか、強風の日は避ける、とかそういうことですね。でも、この国の人たちには花火は年に一度やるかやらないかの特別なもの。ここぞとばかりに何十ドルもする花火セットを買って、ヒューヒュー音がして高く飛ぶような花火に興じます。でもその様子は、いまいちマナーが徹底されていないというか…毎年のように”危うくちょっとした火事になりそうだった”とか、”うっかり火傷をした”などのニュースが伝わってきます。そうすると”素人には危険”というイメージも横行していて、家庭用花火は販売そのものを禁止しよう、という動きまであるようです。

安全に遊べばとても楽しいのにもったいない!!なんというか、これも文化の違いなのでしょうね。いつもなら、クライストチャーチのニューブライトン・ビーチで花火大会もあるので、その時に綺麗な打ち上げ花火を見物するのが一番安心なのですが…なんと今年は、恒例の11月5日の花火大会そのものが中止になってしまいました!どうやらコロナ禍の影響と、来年からは7月のマタリキ(マオリ族の新年)の時期に花火大会を移行して開催することに決まったためです。7月なんてこの国は冬なのに…でも、現行の11月では日が長く、花火大会が始まるのもなんと夜9時半を過ぎる頃…という、ファミリー・イベントとしては致命的な問題があるのも確かです。それに本家イギリスでは、11月のいわば冬の時期にガイ・フォークスの花火をあげているのですから、夏がいいな〜というのはやっぱり日本的な発想なのかもしれないですね。

しかし、花火大会もないとすると、ますます花火で遊べるのは今週だけということに!ホストファミリーは子供たちに花火を買ってくれるでしょうか?花火のマナーを教えてあげるのも良さそうです。11月5日は平日ですが、暗くなってから外に出たら、あちこちの庭から花火が上がっているのが見えるかもしれません。せめて、風のない日になることを願っています。

その国、その国に根ざした文化があります。ニュージーランドの習慣も一つ一つが面白いですね。ニュージーランド留学Clubでは、皆さんの新しい体験のお手伝いをお引き受けします。