こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。みなさんお元気ですか?

ニュージーランドでは、まだコロナウイルス感染による死者は1人も出ていない。
でも感染者数は昨日の発表では155名。この数が多いか少ないかはなんとも言えないけれど、この国では最悪の事態に先回りをする形をとった。3月23日にコロナウイルスアラート(警告)はレベル3に上がり、48時間後にあたる25日からはさらに上のレベル4に上がることとなったのだ。レベル4というと、警告の度合いは4段階だから一番高い…。

つまり25日深夜からロックダウン(Lock Down)が発令され、全国民はできる限り自宅からの外出を控えるべきという勧告のもと、ふだんとかなり違う生活スタイルを強いられることになる。自宅で働ける条件の人はテレワークに。学校は休校で、生徒はみんな山ほど課題を持って帰ってきたり、授業そのものがパソコンを使った遠隔授業に切り替わったりしている。医療機関と薬局、生活必需品を扱うスーパーマーケット、デイリー(小規模の雑貨食料品店)、ホームセンター以外は基本的に閉鎖…。カフェやレストランはもちろん全部休業。テイクアウトもファーストフード店も利用できない。この状態が明日から4週間続くんだ。大好きなお店が持ちこたえてくれるか、本当に心配だな。突然仕事をなくすことも、重い病気にかかることと同じくらいに危ない。いわば、ニュージーランドの国民の多くが、コロナ以上に怖いものと向き合うことになるかもしれないんだ。

外出は基本的にしない決まりとはいえ、必需品の買い物や散歩、ジョギング、サイクリングに行くのはかまわない。でも同じ家に住むメンバー以外との接触は距離に気をつけて…たとえばお店に入るときは、店員さんやほかのお客さんとの間は2メートルあける決まりだって。2メートル!人間が両手を広げた長さが自分の身長ぐらいというから、体育でラジオ体操をする時よりもっとお互いが離れないとダメということだね。
これは思ったより遠い距離だ。今までいかに知らない人ともふつうに近くにいたことか。
逆に、人間同士近寄らない…なんて、よっぽど意識しないとできない気がするんだ。じゃあ気晴らしにご飯食べにおいでよ、みたいに、仲のいい友だちと集まることすらNGって、地味につらい。

しかしこんな状況だからといって、国民全員が大パニックになっているかというと、そんなことはないんだ。トイレットペーパーも先週あたりはお店の棚から消えかけたものの、気がつくとちゃんと入荷されているのを見てみんなあわてなくなった。
洋服とか趣味のものなどを、もうすぐ休業するお店で爆買いしているかというと、それもない。子どもたちも外でふらふらしていないし、今のところはわりと静かに、ロックダウンの瞬間に向かっている感じだ。
あと半日。でも、あとでお気に入りのベーカリーにだけは行っておこうと思ったのに(パンって生活必需品じゃないの?)、ウェブサイトを見たら今日はもう閉じている!次はいつ開くかわからないから手遅れだ…。こういう小さな小さなショックが、みんなにたまりにたまった頃…その時の方が、事の重大さがわかりそう。写真にしか残っていません、大好きなお菓子。
今度クライストチャーチに来られる時には、また素敵な街になっています。
将来について今考える時。ニュージーランド留学Clubでお会いしましょう。