こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。今日も、おかわりありませんか?

3月30日時点でのニュージーランドのコロナウイルス感染者数は589人。入院者数12人。症状が回復した人は63人になった。そして、亡くなった人が1名。

30日出発の最後の日本行き直行便で成田に着いた人が、「けっこうすんなり入国できました」とメールしてきた。ニュージーランドは”2週間以上滞在したことを検疫官に申し出る必要のある国”ではなかったそうだ。要検疫指定の国以外から帰国した人は、自分が「うーん、ふつうに元気だよね?」と判断すれば、成田に着いて、国内線に乗り継ぎ、バスや電車に乗って家に帰っても誰にも何にも言われない。そうなんだ⁉︎

ニュージーランド国内では現在、国内線の飛行機や長距離バスも運行を停止中。クライストチャーチ市内を走るメトロバスでさえ、Essential travels つまりは病院に行く時や食料品の買い出し以外の用事では乗ってはいけないことになっている。
運行ダイヤは日曜日用の極端に少ないものに減らされ、どうしても利用したい人は登録制。つまりどこの誰がいつのバスに乗ってどこからどこまで行ったか、全部わかるようになっているんだ。それに、運転手さんの感染リスクを最小限にするために、乗客の乗り降りは後ろのドアからだけに制限されている。ふだんなら、乗りたいバスがきたら前のドアから乗り、運転手さんの目の前にあるメトロカードのセンサーにカードをかざすか、コインの現金で運賃を払うシステムだけれど、今はそれも危ないという認識…だから料金はナシでいいことになっているんだって。ニュージーランドがやりすぎなのかな?でも、ここまでしないと感染拡大が食い止められないとしたら…?

ここまでやっているのだから、のちのちは「あの時、ニュージーランドよくやった」と語られるロックダウンであってほしい。国民全体が、真面目にやっているのだ。
ニュージーランドの人たちは『今、何が一番大事か』と行動に優先順位をつけるのが得意で、それは裏を返せば『今、どうしても必要じゃないからやらなくていい』ことを容赦なく切り捨てるのもうまいということだと思う。ふだんここで暮らしていて、日本人的な考え方だと「ちょっと残業すれば今日中にできることも、時間がきたら放置して帰っちゃうんだ…この国の人ってちょっといいかげん?」と感じることもあるけれど、彼らにとっては、雇用条件を真面目に守るなら残業は迷惑がかかることだし、家に帰ったら帰ったで、家庭というもう一つのかけがえのないものの運営が待っているのだ。
『あれもこれも全部大事で、いつも全部がいい具合にできているのがふつう』と考えるのが自然になっていると、外に出るのが前提の社会活動とロックダウンは、優先順位をつけるのがものすごくむずかしいよね。

ふだんは一日中、あらゆるバスが忙しく行き交っているクライストチャーチのバスセンター”バスインターチェンジ”も、現在は閉鎖中。バスの中央乗り換え場所は、マンチェスター・ストリート沿いの屋外のバス停に変更されているんだ。当たり前と思っているシステムも、必要ならばサッと変更。この国のこういう対応は、早い!

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