こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。今日も皆さんお元気ですか?
最近のクライストチャーチの街の様子をみていると、観光客向けのアトラクションは今後どうなってしまうんだろう…と思うことも多い。街の中で買い物をしている人たちはもちろん見かける。でもそれは地元の人たちがほとんどという感じがする。夜にレストランやパブで楽しそうに過ごしているのも地元の人ばっかりような…。2011年の地震以降、街自体はグイグイと元気を取り戻していて、新しいお店を巡ったり夜に友達と食事をしたりする楽しみはすごく増えたんだ。夕方に出かけてみると、オープンしている飲食店は人でいっぱい。しかし、たとえば生活路線ではない観光用のトラム(路面電車)は…?観光客がいなかったら、一体誰が利用しているんだろう。
実はトラムには住民用の年間パスがあって、地元の人はパスを持てば1年間乗り放題というのができる。街の中のごく限られたエリアをぐるぐる回るだけの電車…とは言っても、クラシックな雰囲気の車両でのんびりゴトゴト、ってなんだか楽しい気持ちになれるから、小さい子どものいる家庭などではこのパスを買って乗り物遊びをしているのかも。でもこの年間パスで、単純に街の端から端に移動するのにトラムを利用している人は…さすがにあまりいないだろうな。
クライストチャーチで公共交通機関としてのトラムの利用が開始されたのは、もう100年ぐらい前の話。最盛期にはそれこそ、現在の市バスのネットワークぐらい遠くまで路線が延びていたのだとか。今でもシティセンターからバスで30分以上かかるようなサムナーやニュー・ブライトンの海岸の方まで、あののどかな電車が走っていたとは…。そういえば、サムナーに行く手前のフェリーメード歴史公園にもトラムに乗れるアトラクションがあるけれど、その線路もかつての公共の路線の再利用なんだって。今は全部がバスに取って代わられてしまったと思うと、すごく不思議な感じがするね。
バス路線が発達したことでトラムは衰退の運命をたどり、一時はそれこそ線路だけがシティセンターのごく一部に残されていた。それが観光用に再利用され始めたのが1995年のこと。それからトラムは、この街を訪れる人たちが古都クライストチャーチを楽しむため…それと同時に街の新しい顔を覗き見る役割も果たしてくれる電車になっていった。この街を全く知らない観光客にとっては、乗っているだけで要所要所を回ってくれる電車ってウキウキするだろうし便利だものね。一日券だから、たくさんある停留所での乗り降りも自由だし。
やっぱり…どう考えても観光客がいないことには、トラムに乗る人が少なくなってしまう気が…それでも、このところ注意して街の中を歩いていると、ちゃんとトラムとはすれ違うから、たとえコロナの警戒レベルが2の世の中でも、トラムはとりあえず運行中、ということだ。トラムの中での運転手さんの街の説明の楽しさも有名だというけれど、アトラクションとしてちゃんと残っていくのかな?トラムが走っているのを、ついつい毎日確認してしまう今日この頃…それと、たまには乗っておくことも今は大事そう。クライストチャーチで守りたいもの…考えたらたくさんあるけれど、トラムも絶対その一つだと思うんだ。
クライストチャーチが再び世界中から訪れる人でいっぱいになる日が来るのを信じて…。ニュージーランド留学Clubでは、将来の留学のご相談をお待ちしております。
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