こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。

5月26日の夜は、約3年ぶりに皆既月食が見られる!と言われた日でしたね。しかも月食と同時にニュージーランドでは1982年以来の赤いブラッド・スーパームーン(満月が最も地球に近づく時)が見られるという、とても貴重な日だったそうです。日本では、夕方6時ごろから月食が見られたようですが、クライストチャーチでの月食の開始は夜10時近くでした。スーパームーンは11時過ぎからみられるということだったのですが、残念、真っ赤な月のタイミングは逃してしまいました…でも、月が欠けて地球の影に隠れていくのはバッチリ見えました。こちらは冬に向かっているため、もう夜は空気が冷たく、ずっと外で見ているのはややツラかったですが!

この日は本当に月自体もクッキリ見えていて、ちゃんとウサギが見えました…でも、考えたらウサギがおもちをついている…なんていうのはすごく日本的な発想ですよね。ここはニュージーランドだけど、もちつきしてるって不思議じゃない??と、月にまつわるニュージーランドのお話などを探してみました。

すると、マオリ族に伝わるRonaという女の人のお話がありました。夜に大事な飲み水がなくなったのに気づいたRonaは、家族のために仕方なく水汲みに出かけます。ところが帰り道に月がかげって暗闇の中で転び、水筒がわりのひょうたんが空っぽになってしまったそうです。そこでお月様に腹を立てたRonaは、ついつい空に向かって悪口を言ってしまいます。それがあまりにひどかったので、お月様がRonaを捕まえて月に連れて行ってしまったのです。Ronaは必死に抵抗して木の枝にしがみつきましたが、お月様の力は強くてRonaは木の枝とひょうたんを持ったまま月の中へ…そしてその姿が今でも月に映っている…ということです。

えっ?あの月の模様のどこが女の人でどこがひょうたん?また月が大きいうちに見てみないと!なにしろ生まれてこのかた、あれはウサギで杵とウス…と思い込んでいますから、ここはニュージーランド!と発想を変えないといけませんね!

このお話にはいろんなバージョンがあり、改心したRonaが月の力を得て潮の満ち引きをつかさどるようになり、最終的には家族の元に戻ることができた…などのハッピーエンドのものもありましたよ。”Rona and the Moon"というお話で、もちろん英語で読めます。天体や自然にまつわるイメージって、国によって民族によっていろいろ違って面白いですね!小さい子達が読むようなお話も、英語だと意外に難しくてけっこう勉強になったりもします!
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