こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。今日も元気ですか?

夏に向けて、出かける機会も増えると思います!この時期のニュージーランド南島というとテカポ湖周辺の”ルピナス”の花の群生が有名で、その景色が見たくてわざわざ旅行の時期を今頃に合わせたがる観光客の人たちもいるくらいでした。
ピンクに紫、白…このカラフルな花が道路の両側や湖のほとりを埋め尽くす光景はすごくステキだったのですが…実はこのルピナス、ニュージーランドにもともとある原生種ではなく、外来種だということで、駆除対象の”雑草”なのだそうです…。だから、最近は見られるところがどんどん減っています。

きれいな花なのに惜しいな…と思うのは、こういう国特有の植生について自分が詳しくないからなのでしょうね…。自宅の庭でも、植えてもいないのに勝手に何かの花が咲いてくると『やった、ラッキー!』と喜んでしまうのですが、地元のガーデニングの名人からすると『これは咲かせておくと他の植物の害になるから、全部すぐ抜いて!』と言いたくなる植物だったりするんです。

どうやらルピナスもその一種らしく、実はニュージーランドでは毎年数十万ドルを投じてルピナスの駆除を行なっているのだとか…。ルピナスがニュージーランドに持ち込まれたのは1940年頃のこと。せっかく最初は「草木のない平原にに鮮やかな花を」というせめてもの思いから植えられ始めたルピナスだったのに、繁殖力が強すぎるのが大問題なのだそうです。このまま放っておくと、南島の高地では川岸も平原もルピナスだらけに…そうなると、もともとそのような場所を生息地としていた植物や鳥が危機に瀕するといわれています。

今年のテカポ湖のほとりにも、少しだけれどちゃんとルピナスは咲いていました。ちょうど盛りできれいでした。他の動植物ともどうにかうまく共存できるようにしながら、ここだけのような狭いエリアに限って残すことはできるのでしょうか?大規模な駆除がすんだ場所は、ただの茶色い平原でかなり何にもなかったです。それがあるべき元の姿なのでしょうが、ちょっとさびしく思ってしまいます。本来の自然を守りながら魅力的な観光地であり続けることも、一筋縄ではいかないということですね。

みなさんの心の中のニュージーランドは、どんな景色ですか?いつか実物を見る日がきっと来ますように。ニュージーランド留学Clubでは、留学のご相談をお待ちしております。