こんにちは。ニュージーランド留学Clubです。
ニュージーランドには三つの公用語があります。一つはもちろん英語で、あとの二つがマオリ語とニュージーランド手話です。マオリ語は1987年、ニュージーランド手話は2006年から公用語に認められています。
そして今週月曜日の9月13日から19日の日曜まではマオリ語週間(Te Wiki o te Reo Māori / Maori Language Week) ということで、テレビを見ているとちょっと面白いことが起こっています。挨拶や天気予報など、いつもは英語だけで説明されているいろいろな場面での言葉が、ところどころマオリ語で話されたり表記されたりしているのです。もちろんマオリ語週間以外の時でも、ニュースの始めなどにKia Ora koutouやTēnā koutou katoa(どちらも”みなさんこんにちは”の意)といった短い挨拶の表現が使われることは多いです。最近では、コロナウイルス関連の記者会見のたびに首相がこの挨拶を述べてからスピーチを始めるので、ますます耳にするチャンスがあると思います。 でもマオリ語週間のあいだは、もっとマオリ語表記が増えるのです。番組が始まってすぐの長めのコメントをマオリ語で覚えてくるキャスターもいますし(その時だけブワーッと話し出すからと言って、その人がマオリ語で流暢に話せるとは限りません)、天気予報の主要な地名もマオリ語になっていたりします。
これが意外とつらいもので、えーとクライストチャーチの天気は?と思ったらŌtautahiと書いてあるところを見ます。オークランドはTamaki Makaurauです。もともとマオリ語の地名が使われているロトルアやカイコウラはそのままのつづりなのでわかりやすいのですが、英語の地名が一般的な場合、どこのエリアの天気の話かすらわからなくなってしまいます…。それに、なんとなく日本語のローマ字表記と似ているからすぐに覚えられるかな〜と思うと、そうでもないんですね!やっぱり、こうやって「なぜかテレビを見ていると必ずこの単語が出てくるなあ…」と意識するところから言葉の勉強が始まる…と目論んでのマオリ語週間なのでしょうが、ただ見ているだけでスルスル習得できるほど言語というのは簡単じゃない!すでに英語の勉強でそれを身にしみてわかっているのが私たちだと思います。
キーウィの人たちはどうなのでしょう…?統計によると、マオリ語を流暢に話せる人は、マオリの人でも20%、ニュージーランドの全人口の3%程度だそうです。それくらい、ペラペラの人は少ない!自分自身ずっとニュージーランドに住んでいて、マオリ語にも少なからず興味を持っていることは確かなのですが…英語もソコソコなのにマオリ語も頑張って数少ない話者になってやろう!などという野望が叶えられる日は、なかなかきそうもありません。せめて、まずは街中の公共施設などに普通に併記されているマオリ語の単語は、いつも注意して見るようにしています!
ニュージーランドの文化を知る上では、マオリ語の知識も興味津々です。ニュージーランドってどんな国だろう?将来留学するとしたら?いろいろ知りたくなったら、ニュージーランド留学Clubにご相談ください。