NCEA概要
NCEAとは
NCEAとは、National Certificate of Educational Achievementの略称です。 ニュージーランドの高等学校で就学する学生の達成度を評価する制度でニュージーランドの大学やその他英語圏の大学に入学する際の資格として利用されています。11年生からこの制度が始まります。
各科目は、「インターナル」と呼ばれる学内の課題提出や試験で評価する部分と「エクスターナル」と呼ばれる他校とも共通の統一試験等で基準を図る方法が組み合わされて評価されます。
NCEAの単位(クレジット)と仕組み
NCEAの評価は、クレジットと呼ばれる単位を取得していく方式です。
取得した単位は、達成度合いによりアチーブ(達成)、メリット(良)、エクセレンス(優秀)という評価基準でも示されます。
またNCEAは、基本的に学年別に以下の3段階(レベル)を目指します。なお、それぞれの資格が取得できなかったからといって、進級できないわけではありません。
各レベルの成績優秀者に Merit(良)やExcellence(優)が与えられ、表彰されます。また科目毎でも、成績優秀な生徒には MeritやExcellenceの成績が与えられます。
MeritやExcellenceの成績は国内大学の各種履修プログラムへの入学や就職に有利になることがあります。
Level 1 (11年生)
NCEA レベル 1以上 の60単位
Literacy(読み書き)とNumeracy(計算)の各10単位以上の取得も条件になっています。
Level 2 (12年生)
NCEA レベル 2以上の60単位
Literacy(読み書き)とNumeracy(計算)の各10単位以上の取得も条件になっています。
Level 3 (13年生)
NCEA レベル 3以上の60単位
Literacy(読み書き)とNumeracy(計算)の各10単位以上の取得も条件になっています。
大学入学資格(ユニバーシティ・エントランス)
ニュージーランドの高校から大学へ進学を希望する場合、このユニバーシティ・エントランスと呼ばれるクレジット取得条件を満たせば大学進学の資格を得られます。(注:学部によっては、科目の条件もあります。)
現地学生でも大学入学資格を取得することは大変難しいと言われており、英語が第二言語である留学生にとっては尚難しい資格ではありますが、基礎力をしっかりつけていけば取れない資格でもありません。
以下、大学入学資格の条件です。
- Level3の資格を得ていること。
- Approved Subjectsと呼ばれるNZQAが認定する教科の中で、Level3の教科3つで各14単位以上(合計42単位)
- Level2のリタラシー(英語読み書き能力)10単位(リーディング5単位、ライティング5単位)
- Level1またはそれ以上のレベルのNumeracy(数学の基礎科目)から10単位
なお、当地の大学へ進学を決められる場合には、大学の本科コースの前に大学の準備コース(Foundation Course)で不足する単位を補い入学する道もあります。
そのため、万が一、13年生の修了時に大学入学資格が得られていない場合でも、当地の大学に進学する道が閉ざされるということにはなりませんので、ご心配なさらないでください。
NCEAに関する参考ウェブサイト
NZQA(New Zealand Qualifications Authority)サイト内でNCEAの詳しい仕組みや科目など説明していますので以下のウェブサイトをご参照ください。
また、NZQA発行の高校留学の冊子(日本語)にも簡単な説明がございます。以下、ご閲覧ください。